鯖江駅から歩いて10分の所にある「めがねミュージアム」。
この建物は、福井のめがね作りに関する資料を展示した歴史博物館や、メガネ作りの体験工房、
最新の人気フレームを展示販売しているアンテナショップなどが入った
まさにメガネの為の総合施設です。
この中の体験工房で、初めてのメガネ作りを体験してきました。
予約をすれば誰でも体験できるそうなので、興味のある方はぜひ体験してみてください。
めがねミュージアム TEL 0778-42-8311
始めにスタッフの方から大まかな流れを聞いたら、早速めがね作りに取り掛かりました。
今回は、時間の関係上プラスチックフレームの前の部分のみの作成です。
まず始めに、プラスチックフレームの原形となるアセテートという素材の板を選びます。
一つ一つ色が違うので、自分の好みの物を選ぶのにとても時間が掛かりました。
決まったらそこにメガネの形のシールを貼り、それに沿って実際に糸鋸でくりぬいていきます。
中々力のいる作業で、参加者の皆さん黙々と取り組んでいました。
ある程度形になったら、今度はヤスリをかけて表面を整えていきます。左右対称にするのがとても難しく、経験が必要な作業だなと感じました。
その後レンズをはめ込む為の内側の溝加工や表面の細かな研磨をしたら、平らな板状の枠を立体的にする為、少し暖めてからプレス器にかけて形を変形させていきます。
この辺りは職人さんにも手伝ってもらいながら作業を進めます。
そして次に鼻あての部分のパットを、接着剤(正確には溶かして着けるので溶剤)で着けます。
一人一人パットの大きさもチェックしながら行います。
今回は前の部分までの作業なので、最後に好みのテンプル(耳に掛かる腕の部分)のデザイン・形状を決めて、これで終了です。
このあと職人さんが細かな形状の確認や研磨、テンプルの取り付けなどをして、綺麗に出来上がった状態で1ヶ月後に届くようになっています。
今の時代は技術も進歩し、同じ性能の物を
短時間で沢山製造することが可能になりました。
昔のように手間と時間を掛けたものづくりは
なくなりつつある世の中ですが、
こうやって体験してみると、気持ちを込めて
作った物には愛着も湧きますし何より大事に
しようという思いを持ちますよね。
今回の体験を通して、メガネの構造をより把握できたことと、様々な工程を経てメガネが作られている事を改めて確認することができました。